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春学期 in ベルゲン

こんにちは、ノルウェーに留学中のです!

気付いたらもう6月が始まって一週間!!! 日本は梅雨の時期でしょうか?

ノルウェーも日本ほどではないですが最近、昼間は20度を超えるようになってきました。

それよりも驚くのが日の長さ!!!いつまでたっても空が薄明るい。

そんな雨といい、オーロラと言い、白夜といい…自然現象の影響を受けまくりのベルゲンから主に1学期の授業とテストの話をしようと思います。

お時間があればお付き合いください。

 

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↑ベルゲン中心部の様子。色とりどりの花が咲いていてとてもきれいです。

授業とテストの話を。と言いつついきなり天気の話から始めます。(だってベルゲンだもの。)

ベルゲンは一年のうち晴れの日は20日しかないと言われる(これはちょっと極端ですね…(笑)もう今年はすでに20日使い切っております(笑))程晴れ間に乏しいですが、その中でも5月が一番晴れるらしいです。天気予報で1週間晴れマークでいっぱいになっていた時にはテンションが上がる↑上がる↑

確かにこれまでより青空がみられ、太陽の温かさを感じられました(笑)

 

しかしながら、残念なことに5月はテスト期間

私は今学期3つの授業を履修し、4つの試験がありました。

 

前の記事、ずんだコペンハーゲンの桜まつりに参加したことを紹介してくれましたが、私も同行して花見をしてきました!

で、その2日後最初のテストが始まりました…というのもこのテストはtake home exam と言って、期限内に課題のエッセイを書き提出するというもので、(1日で終わる人もいるかもしれませんが)基本的には数日かかります。今回はScandinavian Politics and Government という授業のもので、北欧の政治体制や政策を勉強していました。4月までは毎週2時間の講義と2時間のセミナーと呼ばれる、ディスカッションで1セットに参加しつつ、補助的に教授がリストアップした参考資料を自分で読んでいました。ノルウェーではこれが典型的な授業形式で、私が今学期ノルウェー語とは別に取っていた授業も同じ形式でした。そして、試験開始日にWEB上のクラスのページで課題内容が発表され、1週間で3000~4000語のエッセイを書いて提出することになりました。課題は2つの質問から一つを選んで書くことになっていて、今学期は北欧の外交政策の特徴か、北欧諸国の組閣の仕組みの比較のどちらかでした。北欧5か国の政治は世界的に見たら確かに似ていますが、細かく見ていくとそれぞれ特徴があり、例えば、EUとの関係や移民問題を含む安全保障などの政策の裏には政党の思想やそれを支持する国民の考えがどのように政治に反映されているか学べて面白かったです。

 

続いて、ノルウェーの授業oral exam(口頭試験)、その翌日には同じくノルウェー語のwriting exam(筆記試験)がありました。最初のoral examは自己紹介とペアでの会話と試験官からの質問への受け答えで判断されます。発音に難ありで授業も悪戦苦闘していた私にとってはoral examは恐怖。(ノルウェー語の先生が言語学の専攻で、日本語は基本的に子音が母音と組み合わせて発音されるから、日本人が子音のみを発音するのは大変だと授業中にフォローしてくれました。それでも、母音ついているように聞こえると何度も直されましたね。)一方、クラスの半数近くを占めていたドイツ人は発音には特に抵抗なくスラスラと話していて、単語もドイツ語と似ているため大体意味が分かると言っていました。うらやましい…。とはいえ、試験のペアは先生の気まぐれ、会話の内容はクジ引きで決まるので、パートナーも内容も試験が始まるまで分からない。何を話すことになるのかいろいろとシミュレーションしながら、ノルウェー人の言語パートナーにも練習を手伝ってもらって相手が誰になってもいいように準備しました。(例えば、私のクラスには、学生だけでなく、研究員や会社からの派遣員やその家族もいましたので、学生には勉強や授業を聞くところを社会人には職業や仕事について聞くなど、臨機応変に対話ができるようにしました。)結局、ペアはアメリカ人で、トッピクはfritida つまり、free time、休日や自由時間についてでした。トピックに関連していることなら何を話してもいいので、お互いに週末や長期休暇は何をするのが好きかという話からフィヨルドツアー山登りの話をしました。(さすが自然豊かなノルウェー!!)案の定、試験開始直後に頭の中が真っ白になってしまい、会話にも詰まり、緊張していたのも丸見えだったと思います(笑)あっという間の15分。毎週3時間×2日+自習(宿題の量が多かった泣)と拘束時間もほかの授業より長く、さらに苦戦していた分追いつこうと努力しました。それでもやっぱり思ったようにはしゃべれず、自らの至らなさをありありと突き付けられ、(正直分かっていたけれども、)落ち込みました。が、終わった後にアメリカ人の彼がGive me five!と言って片手を差し出してました。要するに、ハイタッチってやつですね。お互い頑張ったよと励ましてくれたので少し前向きになれました。

さて、翌日のノルウェー語の筆記試験ですが、教室ではなくなんと教会で他のノルウェー語のクラスと合同で行われたことと、試験時間が3時間だったこと(実質2時間ぐらいで終えて会場を出ましたが)以外はいたって普通の筆記試験でした。クラスメイトが終わった後にどうだった~?と聞き合っていて、私もまぁまぁかな、と答えると、きっと大丈夫、と元気づけてくれました。みんな優しいですね。

 

さらっと3時間と書きましたが、ノルウェーでは5時間以上の試験が普通にあります(笑)(はじめ聞いた時にはセンター試験かな…とか思いましたね。長すぎです。)今回は6時間のdigital examで、Digitalということでコンセントが張られた体育館にパソコンを持ち込んで、エッセイを書きました。Life courses in a Scandinavian welfare stateという授業で、ノルウェー福祉国家としての発展と今後の課題に毎週切り口を変えて多方面から問う授業でした。たとえば、ノルウェー男女平等観が社会的に浸透していて、両親が共働きであることを念頭に置いた政策について学ぶこともできました。さらにそのような社会状況(または変化)が家族、各世代の生活、長い目で見れば人生にどのような影響を与えるのかという世代間の関係性もとても興味深かったです。こういう面白い授業は潜って講義を受けるのもいいなと思いましたし、実際、聴講に来ている学生もいて、教授も歓迎しているようでした。私も聴講だけと行きたいところでしたが、残念なことに私は単位もほしいのでテストを受けなければなりませんでした。ですが、試験を受ける前にエッセイを書いて教授に認めてもらわないと試験を受けることができません。でも逆に言うと、そのエッセイを書くことで今までの授業内容を振り返り、整理して理解することができます。というのも、6時間試験ですが、ノートなどを見てはいけないので授業内容を頭に入れておく必要があります。とはいえ、そんなに覚えていられませんでしたので、4時間ぐらいで書くネタが尽きて試験を終えることにしました(笑)

 

このような感じで1学期が終了しました~。テストのことばかり書いてしまいましたが5月には1つとても大事な行事がありました。5月17日ノルウェーNational Day(憲法記念日で、ノルウェー全土にわたって盛大に祝われます。私もベルゲンで行われたパレードに旗を持って参加してきました。この日だけはノルウェー人の多くがBunadと呼ばれる民族衣装を着ます。地方ごとのデザインがあるようで、(中にはBunadがない都市もあるようですが。)町がとても華やかになります。思えばNational day に向けて店で旗やノルウェーの国旗柄のグッズを売り出していたり、店内に旗を飾っていたりとNational Dayを心待ちにしているような雰囲気とノルウェーを感じました。

そして、ベルゲンではナショナルデーに限って雨が降るノルウェーの友人は「いつもこうだよ」と苦笑いしていました。

 

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↑パレードに参加した時の写真。写真のような片手旗を持って大通りを歩きました。

左右に人がびっしり~~~

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↑National Dayが近づくとドラムの練習をしている少年を街中で見かけます。

また、National Dayは同時に子どもの日のように捉えられていて、子どもたちが元気よく歌を歌いながら歩く場面も見られます。

 

他にも、天気が良い日には散歩に出たり、外で勉強してみたり、ベルゲンからバスで1時間ほどのところにある島に住む友人宅に遊びに行ったりと試験期間ではありましたが「息抜き」をしていました(笑)あとは試験が終わると皆、次々に帰国、帰国、帰国夏に留学を終える日本人はほとんど帰ってしまいました。そのお別れ会もちょこちょこ。半年間だけど仲良くしてくれたみんなとの別れの寂しさ半分と新しく入ってくる人たちとの出会いへの期待半分な夏休み。

 

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↑友人宅からの景色。

「あの2本の白い橋の柱みえるかい?あの奥がベルゲンの中心部だよ。」(友人談)

 

夏休みといえば、こっちの夏休みは約3か月!!!

夏休みはヨーロッパを回る予定です。たぶん人生最長休暇!!!

「神様がくれた休暇」としてありがたく最大限活用していこうと思います(笑)

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

Ha det!(よい一日を!)